スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

彼の歌にいつか包まれて

咄嗟に駄文を書きたくなってBlogを始めましたが。
書いてみるとヤッパリ在り来たり過ぎるしダメすぎるし、すでにチョット後悔しております(苦笑)。
ま、こんな辺境の地にいらして下さる方は少ないでしょうし、自己満足なので良いっちゃあ良いんですけどね。
しかし皆様の神様のような文章・マンガ・イラストを拝見していると、本当にどうしたらこんな風に書けるんだろうと思います。
才能があるって良いなあ。

あ、ウォーリア・オブ・ライトの歌に関する設定は、当然中の人のせい(笑)です。
そういう意味では、スコールのもなんだよな。


----------

【彼の歌にいつか包まれて】


「…その歌は」
ポツリとこぼれた言葉にライトが視線を上げると、いつの間に来たのか、スコールが目の前で腰を下ろしていた。

戦いの中のほんの一時の休息。
皆が思い思いに過ごす中、ライトは岩陰に座って武器や道具の手入れをしていたのだ。

(確かスコールは、私からかなり離れていたハズだが…そばに来たのに気付かなかったな)

いつもならば人の気配に敏感に反応するのに、とボンヤリ思うが、それは自分が仲間を信頼しているからに他ならない。そして、ライトはそんな自分が厭ではなかった。
つい先ほどのスコールの台詞を反芻する。
「…歌?」
「意識してなかったのか?ずっと口ずさんでいたが」
そう言われても分からない。そもそも、覚えている歌があるという認識がない。恐らく失われた記憶の奥底に閉じ込められた、無意識の産物なのだろう。
「ああ…気が付かなかった」
「そうか」
ライトが短く返すと、スコールも短く答える。

他の仲間たちは自分の作業や遊びや話に夢中で、全く気付いていないようだ。もし以前にも同じような事があったなら、皆黙ってはいまい。となると、ライトの歌を初めて聴いたのがスコールという事になる。
一方ライトはといえば、あまりに無防備過ぎる自分に半ば呆れていた。幾ら何でも、警戒心がなさ過ぎる。自分を叱咤していると、
「…綺麗だったな…」
と呟くスコールの言葉が耳に入ってきた。
「そうなのか。悪いが覚えていない。だから綺麗だったかどうか、私には分からない」
ライトは正直に告げる。綺麗な曲だったのなら、覚えていたかったのだろう。忘れたくはなかったのだろう。
だが、スコールは静かに首を振る。
「違う。いや、確かに綺麗な曲だったが」
そこまで言うとスコールは、スッと視線をライトの手元に落とす。スコールの言葉で手入れを中断された、ライトの武器。美しくしなやかなライトを守る道具たち。それらを見遣って言葉を切ると、今度は真っ直ぐライトの瞳を見つめる。
「あんたの歌声。普段の声も凛として綺麗だが、歌声も綺麗なんだな。それに凄く上手くて、正直驚いた」
ひどく真剣な表情。もちろんスコールが冗談でこんな台詞を言うタイプでない事は、ライトにも分かっている。
しかし真っ正面からそう言われた方にしてみれば、面食らうしかない。しかもバッツやジタンならともかく、言っている相手が相手なのだ。世辞にしてみても、言われた内容に戸惑ってしまう。
僅かに顔を紅潮させたライトを見たスコールは、気付かれないようにそっと笑みを浮かべる。

(こんなライトの表情を見るのは初めてだな。それに、仲間の中で初めてライトの歌を聴いたのが俺なのも、素直に嬉しい)

冗談でないことは当然だが、お世辞で言ったのでもない。本当に綺麗な歌声だった。いつもの迷いのない凛とした声も好きだが、曇りのない空のような澄んだ歌声も良い。
そんな風にスコールが浸っていると、
「もし…私が歌を思い出したら」
と、いつもより控えめなライトの言葉が聞こえて、再びライトを見る。
まだほんの少しだけ顔を紅潮させて、道具へと視線を落としたまま、
「また、聴いてくれるだろうか」
とライトが呟く。
その言葉に、今度こそスコールが満面の笑みを浮かべる。
「ああ。もちろんだ」

戦いの終焉の先に待つのは、恐らく仲間との、ライトとの別離だろう。だが、それでもこの約束があれば迷いなくその目的地を目指せる。別離の先に約束が待っていると、無邪気に信じられるほど子供ではないけれど。

いつか、彼の包み込むような歌声の中、微睡む事が出来たなら。
どうかそんな夢のような日が来ますように、と。
スコールはひっそりと願った。


【END】
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

いえよし

Author:いえよし
HN:伊江慶(いえよし)

声萌えで買ったPSP『DISSIDIA FINAL FANTASY』に思いがけず嵌り、つい駄文専用Blogを開設してしまう☆
勇者様至上主義。途中紆余曲折あっても、とにかく最後に勇者様が幸せであれば良い。勇者様がヤキモチをやいたら、必ず相手にもヤキモチをやかす、という極端過ぎる性格(笑)。

ってな感じです。
見捨てないでやって頂けたら幸せです☆
宜しくお願い致します。(お辞儀)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。